『 子ども思いの森 生きるちからファンド2018 』の助成団体が決定いたしましたので、ご報告をさせていただきます。
まずは本年も、全国各地の団体・個人の皆さまより計31件( 31事業 )ものご申請をいただけたこと、深く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
魅力的な事業ばかりで選考に苦慮いたしましたが、3度にわたる厳正な審査の結果、下記8団体(敬称略)への助成金交付が決定いたしました。
簡単にではありますが、助成が決定した各団体の紹介をさせていただきます。
——————
★ NPO法人 音楽文化芸術振興会
○ 団体について
谷町キッズポップフィルハーモニー楽団の運営をはじめ、地域に根ざした子ども思いのプロジェクトを展開する大阪市のNPO団体です。
○ 助成事業について
「 何でも探検隊2018 」
昨年に続き子どもたちの考える力、つながる力を育むユニークなイベント事業をご提案いただきました。子どもたちがお化けに扮した手作りの「 お化け屋敷作り隊 」や福祉施設で楽器演奏を行う「 福祉しせつ探検隊 」など、地域を巻き込んでの事業展開は、地元の自治体や子ども会と深い信頼関係を築いている団体さんだからこそ。プログラムごとに専門のファシリテーターが付き、ただの“ごっこ遊び”ではない個々の自主性や協調性、さらに想像力を育む多彩なプログラムは保護者からも高い評価を得ています。
○ 生きるちからを育むポイント
学校や塾では体験できない、未知へのワクワク感いっぱいのプログラム。みんなで一緒に達成していく一つひとつの体験が、子どもたちの生きるちからを育みます。
——————
★ さやまカレッジアクターズ
○ 団体について
今年で設立11年。小学1年生から高校3年生までの劇団員が活躍する埼玉県狭山市の児童劇団さんです。
○ 助成事業について
第11回公演「 あかときやみ ~夜明けの星をつかんで~ 」
さやまカレッジアクターズの11回目の公演となる「 あかときやみ ~夜明けの星をつかんで~ 」は、“どんな絶望的な状況にも光は必ずある”と信じ、どんな困難も力強く乗り越えていく主人公とその仲間たちの成長を描いたヒューマンストーリー。舞台の企画・運営はすべて卒団生が担当。演劇を通して得た経験や生きるちからを、裏方の立場から現役の子ども劇団員たちに伝えます。
○ 生きるちからを育むポイント
卒団生から後輩たちへとつながっていく生きるちからのバトンリレー。受け継ぐ人、受け取る人、それぞれの成長が楽しみな事業です。
——————
★ 武庫川がっこう
○ 団体について
武庫川が流れる兵庫県宝塚市を拠点に、さまざまな自然体験イベントや勉強会を行い、幅広い世代に武庫川流域の自然環境の魅力を伝えている市民団体さんです。
○ 助成事業について
「 川と里山を使ったこどもいきいき事業 」
事業で行われるカヌー体験、植物観察会、渓谷ハイキングはいずれも、武庫川流域の豊かな自然の中で行われている人気のプログラムです。プログラムごとに専門の講師が揃い、自然や環境問題について本格的に学べることも特長。異年齢の交流を大切にする武庫川がっこうでは、年長の参加者が小さい子の面倒を見る役割も果たしています。
○ 生きるちからを育むポイント
歩いて、探して、やってみて。身近な武庫川の魅力を再発見することで、生きるちからを磨き、子どもたちの地域愛を育みます。
——————
★ 福井県子どもNPOセンター
○ 団体について
福井県内にて子どもの自主性・創造性を活かす“直接体験事業”を展開するNPO団体さんです。
○ 助成事業について
「 あべこべ学校2018 」
子どもが先生? 大人が生徒? 「 あべこべ学校 」は子どもたちが作った世界にひとつだけの授業を大人たちが真剣に受講するという当団体の人気プログラムです。子どもたちは先生になることで伝える難しさを知り、大人は自分たちにない子どもたちの柔軟でユニークな発想に刺激を受ける。「 あべこべ学校 」は子どもと大人がお互いのことを知り、分かり合う場所でもあります。さて今回は、どんな先生や生徒が集まって、どんな授業になるのでしょう。
○ 生きるちからを育むポイント
子どもの自己肯定感を育み、大人と子どもの新しい交流となる貴重な体験。伝えることの楽しさと難しさを存分に味わっていただけることを期待します。
——————
★キンダーフィルムフェスト・きょうと
○ 団体について
子ども映画祭の企画・運営を通して映画文化の奥深さを知り、他国の多様な文化に触れることで、子どもたちの自主性や創造性、コミュニケーション能力の向上を目指す京都市の団体さんです。
○ 助成事業について
「 第24回京都国際子ども映画祭 」
4日間にわたる映画祭では日本の劇場では観ることが出来ない海外の作品に触れ、子どもたちは感性と創造力を磨きます。ただ映画を鑑賞するだけではなく、子どもたちが中心となって映画祭の運営を行うことが事業のポイント。恒例の吹き替えワークショップでは、プロに手ほどきを受け、当日にその成果を観客に披露。海外ゲストへのインタビューやイベントの司会進行も、大人スタッフと協力しながら行います。子ども同士で議論を重ね、出展作品のグランプリを決める「 子ども審査員 」も見所のひとつ。今年は福島の小中学生を招待して、子どもスタッフとの交流を図る新しいプログラムも行われます。
○ 生きるちからを育むポイント
映画を通して国境や年齢、性別を越えた他者の考えに触れ、感じることは、子どもたちにとって貴重な経験。大勢の子どもたちに運営側の参加者となっていただき、生きるちからを磨いて欲しいです。
——————
★子どもと文化のNPO 東村山子ども劇場
○ 団体について
2006年の「 子ども演劇プロジェクト 」発足以来、11年間で12作品を創作・上演し、精力的に活動を続けている東京・東村山の団体さんです。
○ 助成事業について
「 東村山子ども演劇プロジェクト2018 」
「 東村山子ども演劇プロジェクト 」では、既存の台本を使わず、子どもたちの発想を元にオリジナルの舞台を作り込み、子どもたち自らが演じます。ファシリテーターを勤めるのは経験豊かな専属の講師陣たち。約3ヶ月にわたり身体の動かし方や声の出し方などの基本的な表現方法を学び、仲間とコミュニケーションを取りながら舞台を作り上げていきます。最近では中高生になった元参加者が台本作りに挑戦するなど嬉しい成長の姿も。子ども演劇プロジェクトは世代を越えて循環し、着実に成長を重ねています。
○ 生きるちからを育むポイント
シナリオ創作では考える力を、舞台に立つことで伝える力を、そして、仲間と作り上げる経験が繫がる力を育みます。
——————
★NPO法人 企画on岡山
○ 団体について
質の高い文化・芸術の創作と伝播をテーマに、老若男女さまざまな世代にアプローチし、舞台芸術と表現の素晴らしさを伝え続けている岡山市の団体さんです。
○ 助成事業について
「 野良のあそび箱 in 夏休み 」
岡山市と静岡・南伊豆町で劇と影絵とを組み合わせた舞台を創作・発表する夏休み限定の体験プログラム。小学1年生から6年生の子どもたちが劇か影絵を選択して本格的な稽古に励み、みんなで舞台を作り上げていきます。今年からは自分たちで楽器を作り、作品中の効果音響として参加する楽器隊も加入。年々パワーアップする充実の舞台に参加者のみならず、観客の期待も高まります。
○ 生きるちからを育むポイント
目立ちたい子も、そうじゃない子も。舞台に関わり、表現したいという思いは同じ。このプログラムを通じて、両方の子どもたちに生きる力を磨く楽しみを知って欲しいです。
——————
★ 特定非営利活動法人 まちなびや
○ 団体について
「 子どもと地域をつなぐ 」をテーマに、まちのお仕事図鑑 コドモンデの発行・配布や駄菓子屋さんの経営を通じて、子どもたちの生きるちからを育んでいる静岡市の団体さんです。
○ 助成事業について
「 こども10円商店街 」
公募により集まった「 こども店長 」が自分で店を立ち上げ、実際に地域のイベントに出店する人気企画です。プログラムのポイントは本物の10円を使い、実際に金銭の授受を行うこと。売上金はすべて投票により子ども達が選んだ市内の団体さんへ寄付されます。地元信用金庫によるお金に関する指導や本番前の店長会議( お店づくり )、本番後の振り返りなど、子ども店長へのサポート体制も手厚くリピーターが多いことも特徴。今年は10回目のメモリアルということでさらなる進化が期待されます。
○ 生きるちからを育むポイント
子どもたち同士で悩み、行動し、店舗の立ち上げから商品の企画・開発、運営、販売までの全てを経験することで、生きるちからを育みます。
——————
以上が、今回助成が決定した8団体となります。
今年も個性が光るユニークな事業が集まりました。助成が決定した8団体の皆さまには、その個性を存分に発揮して、子どもたちの「 生きる力 」を育んでいただきたいです。
助成団体の皆さま、どうぞ宜しくお願い致します。
- Title:
- 2018年 池田屋『 子ども思いの森 生きるちからファンド 』助成団体決定のお知らせ
- Date:
- 2018/6/20(Wed)